-野菜作りが楽しくてしょうがない-
情熱と懸命さで最高の野菜を育てるプロフェッショナル

 総社市中心部から国道180号線を高梁川沿いに北へのぼった総社市美袋(みなぎ)。高梁川の美しい清流と、のどかな田園風景が広がるこの地で、誰にも負けない情熱を持って野菜を育てる職人がいます。それが河原照夫(かわはら てるお)さんです。

 河原さんの育てる野菜は、形、野菜の持つ本来の香り、食感、甘みが抜群で、地域ではちょっとした有名人。河原さんはこの地で、きゅうり、白菜、キャベツ、ねぎ、大根、サツマイモ、トマト、人参、ほうれん草、ピーマン、にんにくなど、実に40種類以上もの野菜を育て、山手の市やきびきび亭にも納品してくださっています。

今回は、河原さんの畑を訪問し、お話を伺う事ができました。

 まず、自宅近隣のあちらこちらにある大きな畑。これだけの広大な畑を、ほとんど奥様と2人で切り盛りしているという河原さん。暑い夏場などは大変なのでは?という質問を投げかけると

「僕もビールが好きで、暑い夏にはビールが欲しくなるんですが、それと同じで、人間がのどが渇く時期は、植物も同じようにのどが渇くんです。野菜の気持ちを考えたら、大変だなんて言っていられないですよ。」

と、笑顔で語ってくれました。「野菜と会話しなければ野菜は育てられない」という河原さん。ずばり、美味しい野菜を作る秘訣は?と尋ねると、

「まずは有機栽培。あとは、楽しんでやる事じゃないですかね。僕は今、野菜を育てることが楽しくてしょうがない。楽しくなければ、良い物はできないですよね。」

と、心底楽しんで野菜作りに励んでいる事を語ってくれました。そこに、私たちにコーヒーを運んでくださった奥様が

「主人は誰よりも一生懸命で、勉強熱心。いろいろな勉強会に足を運んだり、野菜市場で良い物や珍しい物をみつけては、直接生産者から話を聞いています。中四国の野菜市場なら、たいていは回っているんじゃないですかね。」

と、河原さんの積み重ねてきた努力を教えてくださいました。

今回の突然の訪問を暖かく迎え入れてくださったのも、自分自身が自らの足で生産者から話を聞き、情報を仕入れ、努力を積み重ねてきた背景があるからなのかもしれません。並大抵ではない努力を積み重ねてきたからこそ、こんなにも美味しい野菜が生まれるのだと深く感じました。そして、そこに遠くから河原さんの姿を見つけて嬉しそうに駆けてきた愛犬の”ラブちゃん”が現れると、

「こいつがいるから、元気に働けるんだと思います。」

と愛犬をなで、その日一番の優しい表情を浮かべる場面も。河原さんの野菜の美味しさの秘訣は、ご本人の努力はもちろん、背景には彼を支えるあたたかい「家族」の存在があるようです。

自分の作った野菜に自信を持っているという河原さん。

「きびきび亭のようなレストランで、お客様から『美味しい』と言ってもらえると嬉しいでしょう?それと同じで、僕も消費者から『美味しい』と言ってもらえる事が、本当に嬉しい。これからも、みんなが喜べるような野菜を作っていきたいですね。」

写真撮影の為のポーズをお願いすると、自身が育てた自慢のねぎを「笛」に見立てて吹くしぐさを真似てみせたりと、ちょっとお茶目な一面も持ち合わせる河原さん。彼の暖か味があり、明るく温厚な人柄が、美味しく元気な野菜を育てるのかもしれません。

これからも、山手ヴィレッジは、河原さんの野菜を愛し、応援し続けます。

河原さんが懸命に育てた自慢の野菜は、山手の市にて取り扱い中です。
バイキングレストランきびきび亭 山手の市